【保存版】股関節の前方つまり感の原因と改善方法を徹底解説

陸上競技選手やFAI患者など、股関節屈曲時の前方つまり感を訴える症例は多くいます。

つまり感の改善方法を整理してまとめました。

前方つまり感の原因

・脊柱起立筋、腰背筋膜のtightnessによる骨盤後傾可動性低下(腰椎後弯可動性低下)

・寛骨後傾可動性低下:仙結節靱帯、仙棘靱帯のtightness

・深層外旋筋群のtightness(骨頭後方可動性低下)

・梨状筋群tightness

・骨頭前方位、上外方偏位

・大腿筋膜張筋tightness

・腸腰筋インピンジメント

前方つまり感の改善方法

セルフエクササイズ

・腰背筋膜のストレッチ:大殿筋+広背筋ストレッチ

・外旋筋群のストレッチ:足を前後に開いて、前足は外旋位で前屈

膝を立てて足を乗せる大殿筋ストレッチ、外旋位で内転する中殿筋ストレッチ

手を後ろに着いて股関節内旋ストレッチ

徒手療法

・iliocapsularisのリリース:関節包に連続性のある腸骨筋やiliocapsularisのリリースでインピンジメントが改善する可能性

・腸腰筋の収縮:iliocapsularisは下前腸骨棘の内下方に起始し、関節包に連続性を持つ。この筋の収縮によって関節包を引っ張り出し、関節包のインピンジメントが改善される可能性

・大腿直筋下のリリース:iliocapsuralis外側の大腿直筋は脂肪体を介して関節包に付着する

・腰方形筋、多裂筋、腸肋筋リリース

・大腿筋膜張筋のリリース:骨頭外上方偏位の改善

・広背筋リリース

各項目の評価方法

・骨盤後傾可動性:PLFテスト、PMテスト

・PMテスト:膝を立てた背臥位で腸骨稜最頂部とASISの距離を触診して確認し、股関節を他動的に屈曲する。開始肢位から腸骨稜最頂部とASISの距離が1/2以下になれば陰性。基本的には左右差で比較。

・外旋筋群のtightness:FADIR、FADER、腹臥位でHip内旋

・骨頭アライメント:背臥位で大腿骨頭を触診し、前方偏位を確認。大転子を触診し、上方偏位を触診。

・肩屈曲ROM

コメント

タイトルとURLをコピーしました