miroです。
私は4年制の大学を卒業後、5年間整形外科の病院に勤めていましたが、仕事を辞めて大学院に進学しました。
その理由を紹介します。
大学院進学を考えている方にとって参考になったら嬉しいです。
やりたいことと違う仕事がメインになってしまった
元々の勤務先はスポーツドクターが在籍しており、アスリートもたくさん来るような病院でした。
働き出してからは、入院患者と外来患者のどちらも担当することができていました。
小学生から高齢者まで、あらゆる部位の疾患で外来、入院患者ともに治療を経験することができたのは素晴らしいことだったと思います。
しかし、コロナウイルスの感染が流行してからは完全に入院患者の担当になりました。
外来患者さんと入院患者の間接的な接触を避けて、院内のクラスター発生を防ぐためです。
もちろん入院患者でもアスリートはいますが、割合で言うと8:2か9:1くらいで、しかもプロトコールが決まっているため、ほとんど同じような治療を繰り返すことになってしまいました。
もちろん自分の技術不足も影響していたと思いますが、楽しく仕事をすることができなくなっていました。
外来患者を担当できなくなってから、自分のやりたかったことに気づけた気がします。
このままこの状況が続くのであれば、クリニックなど外来が主の場所に移った方がいいかな、と思いました。
元々の勤務先を辞めるきっかけになったのは、自分が外来リハビリテーションを担当したいと思ったからです。
キャリアアップ
理学療法士としてのキャリアアップを図るうえで、様々な方法があります。
認定理学療法士を取得したり、英語が喋れるようになったり、他の資格(ピラティス、NSCA-CSCSなど)を取得したり、臨床研究を進めて学会発表したり、といった方法があります。
私の目標の一つとして、あるクリニックで働くことを挙げていました。
そのクリニックで勤務している方の経歴を見ると、修士課程、博士課程修了者が多くいました。
臨床もできて、研究もできるような人材が求められていると考えて、大学院進学を決めました。
また、理学療法の分野で教員を目指すには修士課程修了は最低条件ですが、現代では博士課程を修了していることが必須要件のように思います。
私は教員を目指しているわけではないですが、理学療法士として、この先の選択肢を広げる上でも役に立つと考えて進学を決意しました。
スポーツ医学について体系的に学びたいと思った
私がいた病院ではJSPO-ATの資格を持っている方や、博士課程を修了した方がいました。
中には、JSPO-AT+修士号取得者も数人いるような病院でした。
経験年数も経歴も上の人たちに勝つには、何か行動しなければならないと思ったことも、進学を決めた理由の1つです。
正直に言うと、「研究がしたい!」というモチベーションはなかったように思います。
ですが、アスリートのリハビリテーションに携わるうえでスポーツ医学についての知識は必須だと感じ、体系的に学ぶことができる環境に身を置きたいと思いました。
私がやりたかった研究は、私が行った研究室では積極的に行われていませんでした。そのせいもあって研究がなかなか進まずきつかったので、今進学を考えている方は自分のやりたい研究とマッチしている研究室を選ぶのがお勧めです。
大学院進学にわくわくしたから
今考えると、この理由が一番大きかったと思います。
元々いた病院が初めての就職先でしたが、このまま65歳まで働くのか…と思うと、将来が見通せてしまいました。
もっとエキサイティングな体験ができるな、したいなと思ったこと、スポーツの勉強がもっとしたいと思ったことが、大学院進学の大きなきっかけです。
大学院進学を決意した時、わくわくしたのを覚えています。
生まれ育った環境で30代、40代を過ごすのではなく、他の場所に住んでみたいと思ったこともきっかけの一つです。
あとは、結婚を機に引越したことも、かなり大きな要因です。
デメリットは金銭的負担しかないと思ったから
大学院に通うデメリットは、時間とお金の問題だけだと思っています。
私が通ったのは国立の大学院でした。入学金が28万円、授業料が年間55万円程度なので、2年間で138万円かかります。
その他生活費を考えると、2年間で400万円程の費用がかかる計算になりました。
しかし金銭的な負担が苦にならないと感じたのは、理学療法士の仕事で普通に貯金ができると感じたためです。
1年目で60万円を貯金に成功し、2年目以降は家計の見直し、ボーナス、少しの昇給分があったので、年間100万円は貯金できていました。
5年間働いたので、修士課程の2年分は貯金で賄うことができました。
大学の4年間で借りた200万円ほどの奨学金がまだ残っているので、少しずつ返していきます。
金銭的な負担を理由に大学院を諦めてしまう方も多いと思いますが、稼ぐのはいつでもできます。
しかし、大学院の進学は年齢を追うごとにハードルが高くなってしまいがちなので、行くなら20代のうちに行くしかないと思いました。
以上、理学療法士である私が仕事を辞めて大学院に進学した5つの理由でした。
個人的には大学院に行って良かったと思いますし、行かなかったら死ぬまで後悔していたと思います。
参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました。
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